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⼤阪府河内⻑野市美加の台1-36-7デイリーカナートはやし敷地内
【ショールーム】
⼤阪府河内⻑野市喜多町663 イズミヤ河内⻑野店3F
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ほとんどの屋根には傾斜がつけられています。
屋根の傾斜は、専門用語で「勾配」と呼びます。
屋根勾配は建築基準法にある高さ制限や北側斜線など様々な制約をもとに設計されています。
そして普段目にしている屋根材も対応する勾配が決められています。
普通に生活していて屋根勾配について触れることはそうないかと思いますが、屋根工事を行う上でいろいろ調べていると「勾配」に行き着く場合もあります。
知っておいて損はありませんので、ぜひ屋根勾配のポイントについて知っておきましょう!
屋根の形状は切妻や寄棟など様々にありますが、勾配も建物によって異なります。
冒頭でもお伝えしたように「勾配」とは屋根の傾斜のこと。
屋根勾配は通常、尺貫法または分数勾配、角度勾配で表記されています。
現在はメートル法が一般的なため、尺貫法は馴染みがないかもしれませんが、建築業界では現在でも使われています。
1寸が約3.03cm、1尺が約30.3cmとなっており、分数勾配と共通しますが、水平寸法10寸に対し、3寸上がれば3寸勾配、4寸上がれば4寸勾配となり、それを分数で表したのが分数勾配です。
角度勾配は屋根の傾斜角度を表しています。
普段、屋根の勾配を気にすることはそうないかと思います。
ですが、屋根工事を行う時は「急勾配屋根」か「緩勾配屋根」かで工事内容、選択できる屋根材が変わってきます。
それでは「急勾配屋根」と「緩勾配屋根」についてご説明いたしますね。
急勾配屋根と緩勾配屋根の違いについて簡単に言ってしまうと、傾斜が急な屋根が急勾配屋根、傾斜が緩い屋根が緩勾配屋根です。
これらにはちゃんと明確な線引がされています。
急勾配屋根は6寸勾配以上、緩勾配屋根は3寸以下とされています。
ちなみに3〜5寸勾配は「並勾配」と呼ばれています。
勾配の違いでメリット・デメリットがあり、表にまとめましたのでご覧ください。
メリット | デメリット | |
緩勾配 | ・風の影響を受けにくい ・施工が容易 ・コストを抑えられる ・落雪しにくい | ・水はけが悪く、雨漏りのリスクがある ・汚れが残りやすく、劣化の進みが早い ・小屋裏が低くなる ・対応する屋根材が限定される |
並勾配 | ・屋根足場なしで工事できる ・4寸勾配以上ならほとんどの屋根材に対応する | ・一般的な勾配なため、凡庸的な外観 |
急勾配 | ・水はけが良く、雨漏りのリスクが低い ・小屋裏空間を確保できる ・屋根材が傷みにくい ・高級感のある外観 ・屋根に雪が滞留しにくい | ・コストが掛かる ・地震に弱い ・風の影響を受けやすい ・建築基準法の制限を受ける ・屋根足場が必要 |
屋根形状についてはこちらの「代表的な屋根の形と特徴を解説!」をご覧ください。
それでは、次に屋根勾配が工事にどう影響するのかをお伝えします。
勾配の影響というとこちらの2つが挙げられます。
屋根足場とは屋根の上に設置する足場のことです。
急勾配屋根は、足への負担が大きく、転落の危険性もあります。
安全に作業を行うためには、屋根足場を設置する必要があります。
屋根足場は6寸勾配以上の屋根に設置することが多いですが、海岸やビル郡など風が強くなる地域は、安全性を考慮して5寸勾配以下の屋根でも屋根足場を設置することがあります。
建物を囲う一般的な足場とは別途費用が掛かりますので、屋根足場が必要な屋根は、相場よりも足場代が高くなります。
工事費を抑えるポイントはこちらの「屋根工事は外壁工事なども一緒に!メンテナンスコスト節約のポイント!」をご覧ください。
屋根勾配は、屋根を葺き替える時も関係してきます。
屋根材は、どの屋根にも葺けるわけではありません。
屋根材は対応する勾配が決められており、施工する屋根の勾配によっては、選択できる屋根材が限定されてしまいます。
各屋根材の対応勾配を表にまとめましたのでご覧ください。
屋根材 | 対応勾配 |
スレート(コロニアル) | 3寸勾配以上 |
ガルバリウム鋼板 | 2.5寸勾配以上 |
瓦棒屋根 | 1.5寸勾配以上 |
立平葺き | 0.5.寸勾配以上 |
瓦屋根 | 4寸勾配以上 |
アスファルトシングル | 3.5寸勾配以上 |
対応勾配は各メーカーで異なりますので、詳細は使用する屋根材の仕様書を確認する必要があります。
上記の表にあるとおり、屋根勾配で選択できる屋根材が限定されます。
とくに2寸以下の緩勾配屋根は、現状だと立平葺きの一択になります(現在、より施工性が高い立平葺きがあるため、瓦棒が採用されることはそうありません)。
このように屋根勾配の違いで選択できる屋根材が変わりますので、葺き替え工事を行う際は、屋根の勾配を把握しておきましょう。
屋根勾配は新築時の図面(立面図)で分かります。
屋根の傾斜を気にされる方はそう多くはないかと思いますが、屋根勾配が工事費や施工性、屋根材などに影響してきます。
一般的な用語ではありませんが、屋根はいずれ必要になってくる工事です。
工事に関わることですから、屋根勾配について知っておいて損はありませんので、ぜひ今回ご紹介したポイントを押さえ、いずれ行う工事にお役立ててください!
屋根工事をお考えの方は、無料で診断・見積もりを実施しておりますので、お気軽にご相談ください。
無料診断はこちらの「屋根の無料診断・無料見積もり」をご覧ください。
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