陸屋根とはどんな屋根?特徴とメリット・デメリット、陸屋根の注意点を解説

陸屋根とはどんな屋根?特徴とメリット・デメリット、陸屋根の注意点を解説

屋根というと傾斜のある三角形の形をしたものをイメージしませんか?

屋根形状はいろいろ種類がありますが、ビルやマンションなど上端が真っ平な建物の屋根を「陸屋根」と呼びます。

近年では陸屋根を取り入れる住宅も多くなりました。

陸屋根はほとんど傾斜がつけられていませんので、設備機器を設置したり、洗濯物やリラックスできる憩いの場としての活用したりなど、幅広い用途で扱えるのが大きな特徴です。

ただし、勾配(傾斜のこと)がほとんどないため、水はけが悪く、しっかりとメンテナンスを行なっておかないと雨漏りを引き起こす恐れがあります。

雨漏りは建物への被害がとても甚大ですから、雨漏りさせないことが重要です。

本記事は、陸屋根とはどんな特徴があるか、メリット・デメリット、陸屋根の注意点を解説いたします。

目次

【陸屋根とは?特徴とメリット・デメリット】

陸屋根とはどんな屋根?特徴とメリット・デメリット、陸屋根の注意点を解説

陸屋根は数ある屋根形状の一つ。

特徴はほとんど勾配がつけられていない真っ平な形状をしていることです。

ビルやマンションに普及し、近年ではその多様な用途から住宅にも採用され始めています。

傾斜がないように見えますが、水平だと水たまりができてしまうため、水が流れるようにドレン(排水口)に向かって傾斜がつけられています。

屋根形状についてはこちらの「代表的な屋根の形と特徴を解説!」をご覧ください。

【陸屋根のメリット・デメリット】

陸屋根とはどんな屋根?特徴とメリット・デメリット、陸屋根の注意点を解説
【メリット】【デメリット】
・屋上を幅広い用途で活用できる
・メンテナンス工事は比較的に小規模
・落雪が少ない
・水はけが悪く、最悪は雨漏りを起こす危険性がある
・通常の屋根と比べてメンテナンス回数が多い

陸屋根のメリット・デメリットは上記の表のとおりです。

着目する点は、メンテナンス工事が比較的に小規模ということ。

通常の屋根はスレートや瓦などの屋根材が葺かれており、ある程度の年数を過ぎるとすべて葺き替える必要があります。

屋根の葺き替え工事は、足場を設置したり、解体工事があったりして工期は2週間ほどかかります。

陸屋根の場合は屋根上での作業に支障がなく、基本的に足場なしで施工できる工事となるため、工事規模はある程度抑えられます。

ただし、耐用年数を考慮すると屋根を葺き替えるよりも短く、メンテナンス回数が多くなります

陸屋根は水はけが悪いということが、大きな被害につながる原因となっています。

メンテナンスを怠ってしまうと防水性能が低下して、最悪は雨漏りを引き起こします

【陸屋根は雨漏りに注意!】

陸屋根とはどんな屋根?特徴とメリット・デメリット、陸屋根の注意点を解説

デメリットにもあるように陸屋根は水の流れが悪く、雨漏りを引き起こす危険性があります。

雨漏りを起こす原因はいくつかあり、以下のようなことに注意しなければなりません。

  • ドレン(排水口)の詰まり
  • 防水の寿命
  • 防水層の破損(ひび割れやシートの浮き、剥がれなど)
  • 笠木やパラペットの傷み

傾斜のある屋根だと転落の恐れがあり、そう簡単に状態を確認できませんが、陸屋根の場合は平らで安全ですから、比較的に状態がどうなっているか確認しやすくなっています。

塗膜防水の場合は5年シート防水などの工法が採用されている場合は10年を目処に状態を確認してみてください。

また、台風や豪雨など天候が荒れた時も損傷を受けている可能性がありますので、こちらも念の為確認することをおすすめします。

雨漏りについてはこちらの「雨漏りする原因は?雨漏りを防ぐ対策と応急処置方法も解説!」をご覧ください。

的確に状況を判断することは難しいと思いますので、塗膜のひび割れや汚れの目立ち、防水シートの浮きや剥がれなど、ちょっとした異変でも確認できたら専門業者にメンテナンスが必要か状態を見てもらってください。

当社は無料で建物診断を実施しております。

建物の状態が気になっている方は診断致しますので、お気軽にご相談ください。

無料診断・無料見積もりはこちらの「屋根の無料診断・無料見積もり」をご覧ください。

【雨漏りを防ぐためには防水工事が必須!】

陸屋根とはどんな屋根?特徴とメリット・デメリット、陸屋根の注意点を解説

陸屋根が雨漏りしないのは防水層が健全に働いているからです。

陸屋根に施工されているのは以下の工法があります。

  • ウレタン防水
  • シート防水
  • アスファルト防水

※FRP防水は広いところに不向きなため、面積を多くとる陸屋根に用いられることは少ないです(省スペースの場合はFRP防水で施工されている場合があります)。

耐用年数の違いがあれど、どれも定期的にメンテナンスを行なっていなければ、次第に防水性能が低下して内部に水が浸透してきます。

陸屋根の場合、雨漏りを防ぐためには定期的な防水工事が必須となります。

また、ドレン(排水口)は落ち葉などゴミが溜まりやすく、水詰まりを起こすことがあります。

水たまりは劣化を早める原因の一つなので、ゴミが溜まらないように普段から清掃をしましょう。

防水工事についてはこちらの「ベランダ・バルコニー・屋上の防水メンテナンス方法」もぜひご参考にしてください。

株式会社Booは防水工事も承っております。

建物のメンテナンスのことでなにかお困りのことがございましたらお力になれるかと思いますので、お気軽にご相談ください。

防水工事についてはこちらから

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