屋根板金の役割と種類を解説!

屋根板金の役割と種類を解説!

屋根にはいろんな板金部材が取り付けてあります。この板金部材を屋根板金と呼んでいます。
※継ぎ目をふさぐ部材や雪止めなど付属する細かな部材を役物ともいいます。

屋根板金はそれぞれ棟板金や谷板金など種類があり、雨仕舞いとしての大事な役割があります。金属ですから素材によっては定期的に塗装が必要になり、風や雨にさらされることからも状態に応じてメンテナンスを行わなければ不具合を起こします。

最悪は雨漏りへと被害を発展させてしまうため、お住まいの維持管理においては屋根板金のことも忘れずにお手入れしましょう。

本記事では屋根板金の役割や屋根板金の種類、屋根板金のメンテナンス方法について解説いたします。

目次

屋根板金の役割

屋根板金の役割と種類を解説!

屋根板金の主な役割は雨仕舞いです。雨仕舞いとは水の侵入を防ぐ処置のことでして、屋根のように雨漏りの原因となりやすい場所では必要不可欠な施工です。

屋根板金は専門工事の板金工事にあたり、金属加工や造作した金属部材の取り付けを行います。屋根工事そのものが板金職人が携わる工事の一つです。

昔の住宅だと台所のキッチンにステンレス板が使われていましたが、その加工や取り付けも板金職人が行っていました。また、銅の雨樋や瓦棒葺き、現在では立平葺きも板金職人が担う工事でして、いまは多種多様な素材に対応できるようにスレートやアスファルトシングルなどの他の屋根材の施工も行える板金職人もいます。

屋根板金の種類

屋根板金は主にこれらの4つがあります。

① 棟板金(むねばんきん)
② 谷板金(たにばんきん)
③ 水切り(ケラバ・軒先)
④ 雨押さえ(あまおさえ)

それぞれ形状や取り付けてある位置が違います。以下に一つずつご説明していきます。

① 棟板金(むねばんきん)

屋根板金の役割と種類を解説!

最もメジャーな屋根板金といえば「棟板金」です。棟板金は屋根の最長部に設けられている屋根板金のことです。棟板金は屋根の棟と呼ばれるところに設置してあり、屋根面の継ぎ目を覆い隠すように取り付けてあります。

屋根板金の中で風の影響を強く受けやすい特徴があり、7月〜10月の台風シーズンは棟板金が風に飛ばされる被害がよく起きています。大きな部材ですので、被害がないようにしばらくメンテナンスをされていない方は一度点検の実施をおすすめします。

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② 谷板金(たにばんきん)

屋根板金の役割と種類を解説!

屋根が下る継ぎ目のところを谷と呼び、そこに設置してある屋根板金が「谷板金」です。逆三角(∨)の形状をしており、ここに屋根から流れてくる雨水を集め軒樋に流します。この軒樋に水を流すことから「谷樋」とも呼ばれています。

長く水に触れるところなため、雨漏りしやすい場所の一つです。谷板金が錆びると穴があいてしまい、よくそこが原因して雨漏りを起こすことがあります。屋根板金の中で最も雨漏りに注意が必要な場所が谷板金です。

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③ 水切り(ケラバ・軒先)

屋根板金の役割と種類を解説!

ケラバや軒先に取り付けてあるL形状の屋根板金です。ケラバ側にある水切りを「ケラバ水切り」、軒先側にある水切りを「軒先水切り」と呼んでいます。

ケラバとは屋根を正面から見て三角形からなる傾斜側の端部のことを指します。切妻屋根や入母屋屋根、片流れ屋根にケラバがあり、ケラバがある方角を妻側と呼んでいます。水切りは屋根から流れる雨水が内側にまわり込まないようにするためにあります

④ 雨押さえ(あまおさえ)

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雨押さえは下屋(一階の屋根のこと)に取り付けてある屋根板金です。外壁と下屋の継ぎ目を覆い隠すために取り付けてあり、板金の端部は立ち上がりをつけて外壁内部に設置しています。立ち上がりを外壁内に設けることで、外壁の内側に雨水が入り込むのを防いでいます。

屋根カバー工法では外壁を解体しないため、既存雨押さえを外壁から露出しているところから切断し、その上に覆い被せるようにして新しい雨押さえを設置します。雨押さえを外壁に突きつける形になるため、外壁との取り合いはシーリングを打設して隙間を埋めます

屋根板金のメンテナンス方法

屋根板金の役割と種類を解説!

屋根板金の素材は「ガルバリウム鋼板」「SGL鋼板」「トタン」が一般的です。現在では耐久性の高い「ガルバリウム鋼板」や「SGL鋼板」が主流です。

トタンは亜鉛メッキ鋼板のことです。昔から用いられており、現在では用いられることが少なくなりましたが、築20年くらいの建物にはよく見られる金属です。トタンは経年劣化でメッキが摩耗して錆びてきます。錆びてしまうと穴があいてしまうため、腐食を防ぐために定期的な塗装が必要です。

「ガルバリウム鋼板」や「SGL鋼板」も錆びないわけではありませんが、トタンと比べると塗装する頻度が大幅に減らすことができます。何度も塗装するのを避けたいと考えている方は、「ガルバリウム鋼板」や「SGL鋼板」の屋根板金に交換していただくことをおすすめします。屋根板金は部分交換が可能ですので、ぜひご検討してみてください。

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屋根板金のメンテナンスも大事です!

屋根板金の役割と種類を解説!

ここまで屋根板金の種類についてお話しさせていただきました。屋根のメンテナンスというと塗装や葺き替え、カバー工事などを思い浮かべるかと思いますが、屋根板金のメンテナンスも雨漏りを予防する非常に重要なメンテナンスとなっています。

屋根は状態が見えにくい場所ですから、ついつい放っておいてしまいがちです。しかし、劣化が進行することで被る損害はとても大きなものです。一度でも雨漏りしてしまうと建物の老朽化を早めてしまい、寿命をグッと縮めてしまうかもしれません。

屋根は劣化が進みやすい環境にさらされています。正常な状態を保つためにも10年を目安に屋根点検の実施をおすすめします。当店では建物診断や見積もりを無料で行っております。診断後は屋根の状態や必要な工事など詳しくお伝えさせていただきます。お客様のご期待に応える高品質な工事をご提供いたしますので、屋根のことでなにかお困りのことがありましたらお気軽にご相談ください。

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