雨樋とは?構成する部材名や役割を解説!

雨樋とは?構成する部材名や役割を解説!

なんと雨樋が登場してくるのは平安時代後期から。

最初は生活用水を溜めるためでしたが、時代とともに役割も生活用水から排水へと変化していきました。

新築当初から当然のようにある雨樋。

少し地味な印象を感じるかもしれませんが、建物には欠かせない重要な設備です。

本記事では「雨樋の役割」と「部材名」について解説いたします!

目次

【雨樋とはどんな設備?】

雨樋とは?構成する部材名や役割を解説!

雨樋は「あまどい」「あまとい」「とゆ」「とよ」などと呼ばれることも。

雨水を排水する建物には欠かせない設備です。

もし、雨樋がなかったらどうなってしまうかイメージしてみてください。

きっと屋根から滝のように水が落ちてきて大変ですよね?

少し地味な印象がある雨樋ですが、普段からとっても重要な役目を果たしているのです!

【もし雨樋に不具合が起きていたら?】

雨樋に不具合が起きていたらこのような被害にあってしまうかもしれません。

  • 外壁や基礎などを汚して劣化を早める
  • 雨漏りのリスクを高める
  • 騒音で近所トラブルに発展

なんと雨樋に不具合があると、ご自身のお家だけに被害をもたらすだけでなく、ご近所の方にもご迷惑をかけてしまうのです。

雨樋も経年劣化で不具合を起こしますので、こちらもしっかりメンテナンスを行っておきましょう!

雨樋の劣化症状についてはこちらの「雨樋にこんな症状があったら修理が必要!劣化を放置するリスクと修理業者について」をご覧ください。

【雨樋は総称!構成する部材の種類と名称を押さえておきましょう!】

雨樋のメンテナンスを行う前に、ぜひ押さえていただきたいことがあります。

それは雨樋の部材名です。

「雨樋は雨樋でいいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、実は雨樋は総称でして、様々な部材を継ぎ合わせて構成されています。

その部材も一つ一つ名称があります。

部材名を知っていれば雨樋修理を行う時に、どの部材に不具合が起きているか具体的に伝えることができるので、ぜひ部材の種類と名前を知っておきましょう!

【屋根から流れてくる雨水を受ける軒樋】

雨樋とは?構成する部材名や役割を解説!

軒先にある水平に延びる部材を「軒樋」と呼びます。

軒樋は屋根から流れてくる雨水を受ける役割があります。

軒樋は勾配(傾斜)がつけられており、集水器へと水が流れます。

形状上、落ち葉などが中に入りゴミが溜まってしまうため、定期的に清掃することをおすすめします。

【軒樋から流れてくる雨水を雨水管に排水する縦樋】

雨樋とは?構成する部材名や役割を解説!

縦樋は軒樋から流れてきた雨水を雨水管に流す役割があります。

外壁に沿って垂直に取り付けられており、角度をつけたいときは「エルボ」という曲がり部材を使用します。

雨樋とは?構成する部材名や役割を解説!

下屋に這わせる「這樋(はいどい)」も縦樋と同じ部材が使われます。

這樋は風にあおられて動いてしまわないように番線で固定されていますが、経年劣化で番線が切れてしまうことがありますので、風で飛ばされてしまわないように定期的に番線を結び直すことをおすすめします。

【縦樋と軒樋をつなぐ集水器】

雨樋とは?構成する部材名や役割を解説!

集水器は軒樋と縦樋をつなぐ箱状の部材です。

雨樋を飾る装飾を兼ねた集水器もあります。

集水器は「上合(じょうご)」とも呼びます。

風で集水器がずれて隙間から水漏れを起こすことがありますのでご注意ください。

【その他の雨樋部材】

雨樋とは?構成する部材名や役割を解説!

主要な雨樋部材は上記で挙げた「軒樋」「縦樋」「集水器」の3つです。

この3つの部材を知っておけば状況を業者に伝える時も困らないはずです。

ただし、雨樋の部材はこれだけではありません。

他にもありますので、ここからは「こんな部材もあるんだ」という感じくらいで大丈夫です。

  • エルボ
  • 止まり
  • 曲がり
  • 飾りマス、角マス
  • 寄せマス
  • 継ぎ手

上記の部材について簡単ではありますが、どんな部材かご説明いたします。

【エルボ】

縦樋に角度をつける部材。

90℃、105℃など角度の種類があり、角度を調整できる自在タイプもあります。

【止まり】

軒樋の端に取り付ける雨水を堰き止めるためのエンド材。

軒樋の形状に合わせるため専用部材となっています。

【曲がり】

軒樋に角度をつけるための部材。

軒樋が交わるところに使用します。

【飾り枡、角枡】

飾り枡と角枡は、ベランダやバルコニーの排水口につなげる部材。

飾り枡は天井部分に取り付けられ、角枡は外壁側面に取り付けられます。

部材の使い分けは、排水方向で決まります。

【寄せ枡(合わせ枡)】

2方向からきた縦樋を1つにまとめるための部材です。

1本にまとめることで見た目もすっきりします。

【継ぎ手】

樋同士を接合するために使うのが継ぎ手です。

軒樋用の継ぎ手と縦樋用の継ぎ手があります。

雨樋の接続部分は経年劣化で水漏れを起こしやすいので状態には注意しておきましょう。

当社は雨樋修理も承っております。

詳しくはこちらの「雨樋清掃・交換工事」をご覧ください。

【まとめ】

雨樋とは?構成する部材名や役割を解説!

雨樋の部材名を知っておけば、修理の際にどこを修理してほしいか業者に伝えやすくなります。

覚えていただきたいのは「軒樋」と「縦樋」「集水器」の3つです。

他にも部材はありますが、この3つを覚えておけば伝わらないということはないと思います。

例えば水漏れを起こしている場合、「軒樋の接続部分から水漏れしている」「集水器がずれて隙間ができている」「軒樋のカーブのところから水が漏れている」だけでどこに不具合が起きているか想像できます。

この3つを覚えておけば業者にどんなことが起きているか説明しやすくなりますので、ぜひ「軒樋」「縦樋」「集水器」の3つだけでも押さえておいてくださいね!

当社は雨樋修理も承っておりますので、なにかお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください!

無料診断はこちらの「屋根の無料診断・無料見積もり」をご覧ください。

“mu”

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