屋根から雨漏りする原因と屋根の構造、修理方法を解説!

屋根から雨漏りする原因と屋根の構造、修理方法を解説!

屋根は雨漏り発生の原因となりやすいところ。天井から水が染みてきたり、ポタポタと水が滴ってきたりと、屋根が原因していることも。

どうして屋根から雨漏りしてしまうのでしょう?

屋根が雨漏りしてしまうのは、ちゃんと原因があります。本日は屋根から雨漏りしてしまう原因や屋根の構造についてお伝えしていきます。

雨漏りを起こす原因や屋根の構造を知っておけば、万が一雨漏りしてもどう対処すればいいか慌てることなく、初動も早くなります。ぜひ今回ご紹介する内容をお役立ててください!

目次

【屋根の構造を知れば雨漏りの原因がわかる】

屋根から雨漏りする原因と屋根の構造、修理方法を解説!

なぜ屋根から雨漏りしてしまうのか……それは屋根の構造を知るとわかりやすいです。

屋根の構造は垂木という屋根の骨組みの上に野地板(屋根下地)、ルーフィング(防水シート)、屋根材で構成されています。

屋根には「一次防水」と「二次防水」があり、屋根防水の重要な役割を担っています。

「一次防水」はルーフィング、「二次防水」は屋根材です。

屋根は水が侵入してこないように密閉されているように思うかもしれませんが、屋根材は一枚ずつ重ねているだけで、重なりのところには隙間があります。ですから、雨が降ると屋根材の下に水が侵入します。

ですが、屋根材の下に侵入した水は、ルーフィングで防いでいますので、雨漏りすることはありません。

「一次防水」と「二次防水」が正常に働いてれば、屋内につながる隙間が生じていないかぎり、まず屋根から雨漏りすることはありません。

屋根から雨漏りする原因を理解するには、屋根の構造を知らないといけません。屋根の構造を知っていれば、例えば、屋根のメンテナンスをせずに20年以上経過しているといった場合、「一次防水」と「二次防水」が原因しているかもしれないと絞ることができるのです。

【屋根から雨漏りしてしまう原因】

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もし、屋根から雨漏りした場合は、「一次防水」か「二次防水」に不具合がないか疑います。

屋根から雨漏りする原因は以下のことが考えられます。

  • 屋根材が破損または飛散して、釘穴から水が侵入してきている
  • ルーフィングが破れて水が侵入してきている
  • ルーフィングの劣化で防水性能が低下し、水が侵入してきている
  • 外壁と屋根の取り合い部で隙間が生じている
  • ルーフィングの張り方の間違い(施工不良)

経年劣化や破損が原因している場合と施工不良が原因している場合は大きな違いがあります。

築年数が浅い、屋根工事したばかりなど、まだ年数が経過してなくて、早い時期に雨漏りした場合は、施工不良が疑わしいです。

また、屋根と外壁の取り合い部など部材が接するところから水が入ることもあります。水が入りやすいところは、板金が取り付けられています。

屋根板金は「棟板金」「水切り板金(ケラバ板金、軒先板金、雨押さえ)」「谷板金」などがあります。特に「谷板金」は、水が集中しやすく、雨漏りの原因となりやすいため注意が必要です。

【屋根から雨漏りした場合の修理方法】

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屋根から雨漏りした場合は以下の修理工事が必要です。

  • コーキング工事
  • 屋根板金工事
  • 屋根葺き替え工事

上記のどれか一つ工事をすれば雨漏りが止まるというわけではないためご注意ください。

雨漏りを完璧に直すには、ちゃんと原因をついた修理をしなければ、いつまでたっても雨漏りは止まりません。

隙間ができて雨漏りしている場合は、コーキングや屋根板金で隙間を塞げば雨漏りは止まるかもしれません。しかし、すでにルーフィングが劣化または破れて水が染み込んでいる場合は、いくら屋根材を新しくしたり、コーキングや屋根板金で隙間を塞いでも雨漏りは止まりません。

新築や屋根工事では、必ず初日でルーフィングまで張り終えるようにしています。野地板だけだと雨が降った時に水が染み込み傷んでしまうからです。ルーフィングを張っておけば、雨が降っても水が染み込むことはありません。

極端なことを言ってしまうと屋根材がなくてもルーフィングさえ正常であれば雨漏りしないのです。

もちろん屋根材がなければルーフィングの劣化が早まることになり、飛来物などでルーフィングを傷つけてしまう恐れがありますので屋根材は必要です。

ですが、ルーフィングの防水性能が低下していれば、補修工事では中々雨漏りを直すのは難しいですから、このような場合は「屋根葺き替え工事」を行う必要があります。

ルーフィングの寿命は20年ほどですので、このくらいの年数が経っていましたら「屋根葺き替え工事」をご検討ください。

屋根葺き替え工事についてはこちらの「屋根の葺き替えがおすすめな5つの理由!」をご覧ください。

【雨漏りの発生原因は複雑で完璧に把握するのが難しい】

屋根から雨漏りする原因と屋根の構造、修理方法を解説!

雨漏りは室内に必ず症状が現れるというわけではなく、内部で止まってしまうこともあります。雨漏りの原因を特定するのが難しいと言われるのは、水の流れが見えにくいからです。

水の通り道ができていると、あらゆる方向から水が流れてくる可能性があります。また、雨漏りの発生箇所は屋根以外にも外壁や窓などにも原因があります。

雨漏りしているすぐに近くが発生箇所とはかぎらないため、あらゆる可能性を考えて調査する必要があり、修理も一番可能性がある原因から修理して、もし違う場合は、他の原因を一つずつ潰しながら修理していきます。

このように雨漏りは、非常に原因特定、修理がシビアですから、いきなり修理工事に入るのではなく、入念に調査を行なってから工事を開始する必要があります。

原因を特定もせずに工事を開始してしまう業者は、いつまでも雨漏りが直らず、どんどん建物の状態を悪くさせてしまい、工事代もかかってしまうため注意しましょう。

当社は雨漏り調査・修理工事を承っております。気になることやご不明な点などがございましたらお気軽にご相談ください。

詳しくはこちらの「雨漏り修理」をご覧ください。

【少しでも雨漏りの疑わしいところがあったら雨漏り調査を実施!】

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雨漏りは建物への被害が大きく、早急に対処する必要があります。

雨漏りは今回お伝えした屋根以外でも発生します。

  • 外壁
  • ベランダ(バルコニー)

上記の箇所からも雨漏りは多く発生しております。

雨漏りすると以下の症状が現れてきます。

  • 天井や壁に水しみができる
  • 湿気が多くなる
  • 水が滴る音がする
  • カビが発生する

前述したように必ずしも室内に症状が現れるというわけではありませんが、上記の症状を含め、少しでも疑わしいことがありましたら、そのままにせず、専門業者に雨漏りしていないか調査をご依頼ください。

雨漏りの修理方法についてはこちらの「発生場所別 雨漏りの修理方法」でお伝えしておりますので、良ければこちらもご覧ください。

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