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屋根にも色々な種類があります。その一つが瓦棒葺き。最近の住宅では少なくなりましたが、昔の住宅にはよく瓦棒屋根が採用されていました。
今でもリフォーム工事で手にかけることが多い屋根です。瓦棒屋根は定期的にメンテナンスをしておかないと状態を悪くさせてしまいます。現在、瓦棒屋根のお家の方は、この記事をご一読して、適切なタイミングでメンテナンスをしましょう!
この記事では「瓦棒屋根とは?」「瓦棒屋根のメリット・デメリット」「瓦棒屋根のメンテナンス方法」を解説していきます!
瓦棒屋根は金属屋根の一種です。昔からある工法で、住宅や倉庫などで採用されていました。瓦棒屋根の大きな特徴が屋根面の凸状になっている瓦棒です。瓦棒は下地に角材を取り付けて、キャップ状になっている板金を被せてあります。
瓦棒屋根はトタン屋根と呼ばれていることがありますが、現在ではトタンの他にガルバリウム鋼板が使われているケースもあります。また、瓦棒屋根から立平葺きに移行してきて、新規で瓦棒を葺くケースは少なくなってきました。
続いて瓦棒屋根のメリット・デメリットを見ていきましょう。
瓦棒屋根のメリットは以下の4つです。
勾配とは屋根の傾斜のことをいいます。緩勾配は緩い傾斜のことで、瓦棒屋根は1.5寸から施工できます。住宅に多く普及しているスレートは4.5寸以上、金属屋根に多い横葺きは3寸以上ですから、この勾配よりも緩い場合は瓦棒葺きや立平葺きを採用する必要があります。
瓦棒葺きは軽量な屋根ですから、耐震性にも優れています。屋根が重いと地震の揺れが大きくなり、倒壊の恐れがあります。日本瓦など重量のある屋根材は耐震性が劣りますので、地震対策として軽量な屋根に葺き替えることをおすすめします。
当社は屋根工事を承っております。屋根工事をお考えの方はぜひご相談ください。
屋根工事についてはこちらの「屋根葺き替え・葺き戻し工事」をご覧ください。
瓦棒葺きのデメリットは以下の3つです。
瓦棒屋根の構造は、野地板(屋根下地)の上にルーフィングを敷設し、瓦棒の取り付けと板金を張って仕上げています。瓦棒屋根は打ち付ける雨音が響き、太陽の熱も吸収しやすい性質があって断熱性と遮音性に劣ります。
また、亜鉛メッキ鋼板(トタン)の瓦棒屋根は、定期的に塗装が必要です。塗装の剥がれは板金の錆や瓦棒の腐食を起こす恐れがありますので、状態には注意しておきましょう。
当社は屋根塗装も承っております。詳しくはこちらの「屋根塗装」をご覧ください。
瓦棒屋根のメンテナンス方法は「屋根塗装」と「葺き替え」があります。各メンテナンス方法について以下に解説します。
瓦棒屋根の塗装は10年ほどをサイクルにご計画ください。(使用している塗料によって耐用年数は異なります)
ガルバリウム鋼板を使用している場合は、基本的に塗装をする必要はありませんが、メッキが剥がれて下地が露出していると錆が発生してくるため早めに対処しておくことが大切です。
また、下地が傷んでいると塗装をしても剥がれやすくなります。下地の状態が悪い場合は塗装ではなく葺き替えが必要です。瓦棒屋根の塗装は以下の流れで進みます。
塗装は下地処理がとても重要です。下地処理に行うケレンは、荒れている塗布面を研磨して塗装の密着性を上げて平滑にします。下地処理が適切に行われていないと塗装はすぐに剥がれてしまいます。
屋根塗装の下地処理と下塗りについてはこちらの「屋根塗装で重要な下地処理と下塗り」をご覧ください。
瓦棒屋根を新しくするには葺き替えが必要です。(現在では立平葺きが主流となっておりますので、こちらも一緒にご検討してみてください)葺き替えは以下の流れで進みます。
現在はガルバリウム鋼板が主流になっています。ガルバリウム鋼板は「シリコン+アルミ+亜鉛」をメッキした金属です。錆に強く、耐久性が高いため、トタンではなくガルバリウム鋼板を採用しているのがほとんどです。
瓦棒屋根は瓦棒の腐食や接合部の水の侵入などのデメリットがあるため、同じ金属屋根の立平葺きを採用するケースが増えてきました。
立平葺きとはハゼ葺きとも呼ばれていて、勘合式の屋根材で葺かれています。勘合式とは端部の凸状になった部分を重ね合わせて接合する方法です。瓦棒屋根と違って継ぎ目がなく、雨漏りのリスクも軽減できます。また、0.5寸勾配から施工ができるため、勾配が緩い屋根でも対応できます。
ここまで瓦棒屋根についてお伝えしてきました。非常に軽量でコストも安価なメリットがありますが、定期的にメンテナンスは必要です。
劣化を放置すると錆が発生し、雨漏りのリスクも高まります。これからも長くお使いいただくためには劣化が進む前にメンテナンスをすることです。
適切なタイミングでメンテナスをするためには、定期的に屋根点検を実施することをおすすめします。当社は無料で屋根点検を実施しておりますので、メンテナンスのことでなにかお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。
無料診断についてはこちらの「屋根の無料診断・無料見積もり」をご覧ください。
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